こんにちは。ハマッコパパ(@hamakkopapa2020)です。
プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル
(Project Management Professional)(以下「PMP」)という資格に
会社の研修と独学で合格しました。
試験そのものは6割程度の合格率と言われていますが、
受験までのハードルが高い試験なので、
どのようにして受験し、合格できたのかご紹介します。
これから受験する方の参考になればと思います。
資格取得に至った背景
プロジェクトマネジメントに携わって10年が経った時、
前職の会社でPMP資格者を増やそうという動きがありました。
ちょうどその頃、
プロジェクトマネジメントのスキルを何か資格としても
証明したいと思っていました。
世界的に認められている資格なので、
転職時にも有効ではないかという下心もありました。
実際、転職先のITコンサルで
お客様からもPMPを持っていることで
安心して任せてもらえております。
ちなみに、プロジェクト管理に関する資格としては、
PMP以外に、
IPA(情報処理推進機構)の情報処理技術者試験(高度区分)
「プロジェクトマネージャ試験(PM)」や、
日本プロジェクトマネジメント協会の
「P2M(PMC、PMS、PMR、PMA)」などがあります。
よくシステム開発やPMOの入札資格では、
PMPかIPAのPMが必須要件として課される場合が多いので、
その面でもPMPという資格を持っておくことは
今後重要と考えました。
PMP取得にかかったスケジュールと費用
研修:1週間
事前準備:約1週間
受験勉強:約2か月
(1回目の受験’期間としては3か月ですが、
実質的に勉強した期間は1か月くらいでしょうか)
受験:1日✖︎2回(再受験のため、2回)
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合計:約2か月半
再受験費用:4万5千円($405)
*研修や1回分の受験費用は会社負担(10万円程度と見込まれる)
PMP受験に必要な35hの研修
まず、PMP試験受験に先立ち、研修を受講しておく必要があります。
会社でも外でも受講可能です。たまたま会社で研修があったので、
会社で受講しました。
テキストとなるPMBOKガイド+アジャイル実務ガイド+虎の巻
(通常購入した場合は1万5千円程度)がもらえました。
研修受講後に、35h分の修了証明書が発行されます。
試験申込方法
事前の研修を終えたら、米国PMIのサイトから、試験を申し込みます。
PMP試験の申し込みを行うに当たっては、
PMI会員になるか、一般のまま受験するか選択します。
PMI会員にならなくても受験はできますが、
金額的に若干お得なのと、
合格後にPMIの各種イベントへ参加できる
(資格維持のためのPDUを取得できる場合もある)ので、
PMI会員になっておいた方がよいかと思います。
試験申し込み時には、Application(経験)の作成も必要になります。
過去経験したプロジェクトについて、
PMとしての各分野での経験時間と、
プロジェクトの概要をすべて英語で書く必要があります。
けっこう時間がかかる作業なので、
事前に作成しておいた方がよいと思います。
字数制限があるので、プロジェクトの詳細までは書けないと思いますが、
各分野での経験を示すために、キーワードを散りばめておく必要があります。
しかも英語で書かなければならないので、PMIホームページなども参照しながら、
- Initiating the Project
- Planning the Project
- Executing the Project
- Controlling and Monitoring the Project
- Closing the Project
という各分野でどのような実績を経験したか示す必要があります。
試験申し込み後、Auditを受けることもあるようですが、
筆者の場合、Auditはありませんでした。
その後、PMIのサイトの指示に従って受験料を支払い、
ピアソンVUEで受験会場及び受験日程を選択します。
受験までの自己学習
上記の研修受講~試験申し込み~Audit通過が
2019年12月下旬~2020年1月初旬で、
そのまま、1月初旬に試験第1回目を受けました。
冬休みを使って、おおよそ二週間程度の勉強期間です。
会社で受講した研修テキストとPMBOKガイド、虎の巻を読んだ程度でした。
完全に無謀な受験でした。
敢えなく、撃沈しました。。。
ピアソンVUEのテストは、試験終了後に、不合格でしたと表示されます。
一回3万円近くの受験料がふっとびました。
演習不足が否めなかったので、問題集を探したのですが、
市販の問題集で試験に近いものはありませんでした。
そこで色々調べているうちにたどり着いたのが、Udemyの教材です。
「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース (2021) アジャイル対応
「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問 (2020)
合否の分かれ目となるような、シチュエーション問題で問われる「PMI®イズム」の習得が大切です。
上記二つを1ヶ月半程度で勉強しました。
再度2回目を3月に受験して見事合格!!
受験当日の様子
私は横浜在住なのですが、町田のテストセンターしか空いておらず、町田まで電車でいきました。
4時間の長丁場ですから、頭の冴えている朝一9時開始で申し込みました。
こちらのテストセンターは雑居ビルの1室を借りているので狭い部屋です。
ちょうどコロナが始まった頃で、換気など心配でしたが、
私が受験した際は混雑していなかったので助かりました。
持ち込み禁止のものが多いので注意してください。
時計、目薬は持ち込み禁止です。
ティッシュは袋から出したものだけ持ち込みOKでした。
メモ用として、小さいホワイトボードとペン2本を渡され、
PCがある机に座り、自分の名前をPCで選択して、
試験を開始します。
記述問題はなく、全て選択式です。
また、研修時に先生がアドバイスいただいた通り、
100問おわったところで、
トイレ休憩にいきました。
200問ぶっ通しはきついと思います。
見直す箇所にはマークを入れることができるので、
悩んだ箇所で止まらず、マークをつけて、
後で時間が余ったら見直しをしてください。
試験問題
実践的な場面でどのように行動するかを問う問題が多かったです。
例えば、コンフリクトに関して何を優先すべきか、
リスク発生時や変更管理時の対応、
品質のマネジメントと品質のコントロールの違いなど。
2択までは絞れるのですが、
最後どちらか悩む問題が多かったです。
振り返ると、PMIイズムを理解していれば、
どちらか正解がわかります。
試験結果
200問すべて解答する、もしくは時間になると、
試験終了です。
アンケートに答えてくださいと表示されるので、
アンケートに答えます。
2回目の時は、1回目のトラウマが蘇り、
アンケート画面が出てきたところで、
また不合格かなと思いきや、
合格と表示されて安堵しました。
試験結果は、試験会場を出るときに紙でももらえます。
また、試験当日の夜に「Congratulations, you have obtained a PMP」という
メールが送られてきます。
認定書のオンラインでの発行も別メールで送られてきます。
まとめ
当記事では、元不合格者がPMPを再受験して
合格した勉強方法を紹介しました。
これから先、プロジェクトマネジメントの知見を証明できる
PMP資格の需要はさらに高まっていくと思われます。
皆様のPMP受験にお役立てできれば嬉しいです。